上下顎セットバック+バッカルファット除去|症例ビフォーアフター

上下顎セットバック+バッカルファット除去の症例写真ビフォーアフター 上下顎セットバック

本日も、お口元を後ろに下げる「上下顎セットバック」のビフォーアフターを紹介します。

症例写真(Before→After)

「上下顎セットバック+バッカルファット除去」の術後3ヶ月目です。

こちらのお客様の場合、上下顎セットバックと同時に、頬っぺたのぽっちゃり感を抑えるためにバッカルファット除去をおこないました。

症例写真は、私奥田のInstagramからの抜粋です。
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上下顎セットバックとは?

上下顎セットバックのシェーマ
向かって左がBefore(デザイン)、右がAfterがです。

上下左右4番目を抜歯してスペースをつくり、前歯6本分の歯茎の骨を後ろに下げる手術です。

カットした骨の固定には、チタン製プレート(留め具)と、スチール製ワイヤーを使用します。

ワイヤーは、3番と5番の歯の根本にくくりつけてあり、術後2~3ヶ月して骨が固まってきたら外します。(5分程度の簡単な処置です。麻酔は必要ありません。)

チタン製プレートは、生体内での安全性が高い金属ですので基本的に抜きとらなくても大丈夫ですが、ご希望があれば術後1年目くらいを目処に抜去することも可能です。(ただしプレートを抜去する場合には、再度の全身麻酔が必要になります。)

「ゴボ口」「顎なし」の改善

本日の症例のように、お口元が前に出ていること(上下顎前突)によって、顎先が後ろに引いて「無顎」「顎なし」に見えている状態は、上下顎セットバックの良い適応です。

上下顎セットバックをおこなうと、歯茎の骨(赤い矢印部分)が後ろに下がるため、「ゴボ口」が改善します。

同時に、顎先(黄色い矢印部分)は前方へ動いたように見えるため、「無顎」「顎なし」も改善されて、Eラインが整います

Eラインとは?

横顔で、①鼻先、②唇、③顎が直線上に揃っていることを「Eライン」といって、きれいな横顔の目安と言われています。

メリット・デメリット

上下顎セットバックをお受けになると、下記のメリットとデメリットがあります。

メリット

1.ゴボ口や突出口を骨格レベルで改善できる。

口元(歯茎の骨)が出ている状態を「上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)」と言います。

私(奥田)はあまり好きな言葉ではありませんが、上下顎前突があって口元がこんもりしている状態を「ゴボ口」「突出口」などと表現することが多いようです。

歯が出ている場合は歯列矯正でも改善を見込めますが、骨格が原因になっている場合は、歯列矯正だけでは十分に改善しません。

骨格レベルでお口元のこんもり感を解消したい場合に、上下顎セットバックは選択肢になります。

2. 口角が上がって表情が優しくなる。

口元が前に出ていると、ヘの字口に見られるため、怒っていないても怒っているように思われたり、不機嫌に思われがちです。

もちろん、人間にとって何より大切なものは内面です。

ただし、他人とコミュニケーションをとる上では、心の中が覗けるわけではないので、どうしても外見で判断される部分が多くなります。

私(奥田)自身、容姿に恵まれている方ではありませんので、若いうちは不公平さを感じたものです、、、

上下顎セットバックで口元が下がると、バランス的に口角が上がって見えるケースがほとんどです。

そのため、スマイリーでソフトな印象になります。

3. 小顔になって目鼻立ちがくっきりする。

口元が出ていると、その分、お顔が大きく見えます。

そのため、上下顎セットバックでお口元が後ろに下がると、お顔が小さく見えるケースが多いです。

また、遠近法のバランスで目鼻立ちがくっきり見えるようになるケースが多いです。

デメリット

1.術後の歯科治療が必須です。

上下顎セットバックをお受けになった場合には、

  1. 前歯6本分の噛み合わせを整えるため
  2. 抜歯した4番目(3-5間)のスペースを埋めるため

に、術後の歯科治療が必須になります。

歯科治療を受けずにそのままになさっているお客様も一部いらっしゃるようですが、整容面・機能面から考えると、必ずお受けになるべきです。

歯科治療には、大きく「ワイヤー矯正」と「セラミッククラウン」の2種類があり、それぞれ一長一短があります。(最近ではワイヤー矯正の派生として、マウスピース矯正なども選択肢になりました。)

セットバック後の歯科治療に習熟した歯科を紹介しますので、どの方法を選択するか、よくご相談ください。

2. 頬っぺたのぽっちゃり感が強調されるかも。

上下顎セットバックでお口元が後ろに下がると、メーラーファットやジョールファットなどが相対的に強調されるケースがあります。

予防策としては、セットバックと同時に脂肪除去を行うことが可能です。

また、術後半年以上様子をみてから脂肪除去をおこなうことも可能です。

脂肪除去手術を避けたいお客様は、脂肪溶解注射が選択肢になります。

3. 顎周りが長く見えるケースがあります。

口元が後ろに下がると、相対的に顎が長く見えたり、ボリュームアップしてみえるケースがあります。

そのため6〜7割のケースでは、上下顎セットバックと同時にオトガイ形成(顎先の短縮や位置の調整など)をおこなってバランスを整えます。

上下顎セットバックと同時に、オトガイ形成を行うべきか否かは、術前の検査やシミュレーションで画像を見比べて判断します。

お問い合わせはLINEから

上下顎セットバックについてご質問があれば、銀座フェイスクリニックのLINEアカウントからお問い合わせください。

ご予約のスケジュール調整などを除いて、「女性の輪郭(フェイスライン)」に関するご質問は、全て院長奥田が回答させて頂きます。